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Inner Fire 1 - アシエ・アカラシエ /*
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その他の情報
使用画材
ペン
サイズ
100×148mm (額: 270×218×25mm)
制作年
2022
この作品について
Inner FireシリーズはSpirit of Steelシリーズから派生した作品群です。 より心の情熱の部分を表すものとして、Spirit of Steelシリーズよりも自由な構図と画面構成を特徴としていま す。 内なる沈黙と平安を源として湧き出る、 深い情熱を象徴するものとして作りました。 それは病的な刺激をもたらすものではなく、 静かなる熱源とも言うべきものです。
〈この作品の模様と象徴について〉 このような心の深遠なフィールドを表すにあたり、 私は私個人の特別な精神体験としてアーカイブしている「 アンティークオルゴールの世界」を参照して描いています。 蓄音機が登場する以前、 オルゴールは人々が音楽を楽しむための自動演奏機器として大きな 発展を遂げていました。このようなアンティークオルゴールは、 現在よく知られている小型のオルゴールとは全く異なった趣を持っ ています。 私はその荘厳で繊細な音色と音楽性に啓示を受け、また、 よい音を演奏する仕組みを開発してきた人々の情熱にも深く感銘を 受けました。 その前に座り、耳を傾けるときの静けさ。 音のさざなみをただ静かに反映させる水面のような心の状態は、 まさに満たされた心の状態を想起させるものであり、 私はこの黒ペン画の作品群を制作するにあたって、 このモチーフをシンボルとして用いようと考えました。 ”Inner Fire 1”の構図のインスピレーションとなったのは、 3枚のディスクで音を奏でる「エロイカ」(シンフォニオン社) というアンティークオルゴールです。 「エロイカ」 の三重奏は私が聴いてきたオルゴールの調べの中で特に引きこまれ 、私がその音に聴き入る時の、静かで、 満たされた心をこの絵に乗せたいと思いました。 ディスクの周りに内なる炎が静かに灯され、その情熱を、 波線の模様で表された響板が周囲へ伝える様子を描いています。 作品の各所に現れる黒い瞳のような模様は、 無尽蔵の力の源である一元性の円を表しています。 これを描くことで、 すべてがこの源から離れず充足していることを表しています。
作家について
アシエ・アカラシエ
1998年生まれ、群馬県前橋市出身。 大学中退後、絵画や詩の制作を始め、前橋市での活動を広げる。ニューカレドニア、トルコ、アメリカ(アリゾナ、ホピ)等への渡航を経て自身のスタイルを確立。 2020年に画業の個人事業主として開業・活動を開始する。 世界の考古学的美術やプリミティヴ・アートの持つ精神を創作のルーツとし、日々を「生活する」ことで体験される様々な精神性を、記号やシンボルに落とし込む表現を追求する。
© 2021- COSMOS GALLERY