沈黙砂丘 - Dune of Silence - アシエ・ミューラー /* / アシエ・ミューラー */ ?>
使用画材 | 土絵の具、岩絵の具、膠 雲肌麻紙 |
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サイズ | 〈絵〉F0サイズ 〈額込み〉約 269×309×46 mm |
制作年 | 2020 |
この作品は非売品です。
この作品について
「砂漠」は私にとって、とても大きな意味を持つモチーフでした。
アリゾナ州・荒野のメサに暮らすホピ族の人々と出会ったとき、
私は彼らの精神性が、彼らの住む大地の景色の中で育まれてきたことを知りました。
ホピの土地では
陽光が家々を照らし、雲がここまで雨を運び、
夜は涼しさと星の明かりが、遮られることなく空からやってきました。
そして、建物も背の高い木々も何もない大地が延々と続くこの土地が、
空から降り注がれる恵みを、余すことなく受け取る豊かさに溢れているように見えたのです。
そのために、私はこのような風景を描くとき、
画面に雨や太陽の光、宇宙線を降らせて描き込むことがよくあります。
そしてこの豊かさは、
たとえビルや建物に囲まれた場所に住んでいようと、
この恵みが既に充分にもたらされていることに気づけば、いつでも受け取ることのできる「心の豊かさ」であると思います。
日々の忙しさ、心の騒音からちょっと離れて。
静かで満たされた心の情景を思い出し、安らいでいただきたい。
そんな思いから生まれた絵画です。
だからこそ、「沈黙砂丘」という題をつけました。
安らかな心の沈黙が、この豊かさにそっと気づかせてくれるからです。
《沈黙砂丘 - Dune of Silence》
人物が横たわり、砂漠の景色が形成されている。
砂と大地には意匠が描かれ、この景色がただの茫漠でないことを表している。
画材について
天然の土絵の具・岩絵の具を膠で溶き、麻紙に描いています。
土絵の具の原料はその名の通り、世界各地で採られた天然の土です。
自然で重厚感のあるアースカラーを演出してくれる、お気に入りの画材です。
作家について

群馬県前橋市出身。アメリカはホピ族の人々との現地での交流をきっかけに、ものづくりの道を志しました。
金属のイメージや考古浪漫、アンティークオルゴールの機構と技術者たちの情熱、無声映画の世界など、自身の「好き」や体験をヒントとした象徴的な”図案”を作ります。黒を基調とした画面構成が特徴です。
◎主な活動
2020 「台風19号チャリティー展」参加 (群馬/ギャラリーアートスープ)
2020 「Independent Tokyo 2020」出展
2021 「フェイカー展」グレイ・グレイデイテッドとして参加 (群馬/ギャラリーアートスープ)