集落 - Community - アシエ・アカラシエ /* / アシエ・アカラシエ */ ?>
使用画材 | 土絵の具、岩絵の具、膠 雲肌麻紙 |
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サイズ | 〈絵〉F0サイズ 〈額込み〉約 313×355×53 mm |
制作年 | 2020 |
この作品は非売品です。
この作品について
《集落》
生活する共同体の家々
空からは夜も絶えず宇宙線が降り注いでいる
家族と兄弟たちの生活する集落は、
優しく、あたたかく人を迎える
闇夜でさえ温く、静けさに包み込む
「砂漠」は私にとって、とても大きな意味を持つモチーフでした。
アリゾナ州・荒野のメサに暮らすホピ族の人々と出会ったとき、
私は彼らの精神性が、彼らの住む大地の景色の中で育まれてきたことを知りました。
ホピの土地では
陽光が家々を照らし、雲がここまで雨を運び、
夜は涼しさと星の明かりが、遮られることなく空からやってきました。
そして、建物も背の高い木々も何もない大地が延々と続くこの土地が、
空から降り注がれる恵みを、余すことなく受け取る豊かさに溢れているように見えたのです。
そのために、私はこのような風景を描くとき、
画面に雨や太陽の光、宇宙線を降らせて描き込むことがよくあります。
そしてこの豊かさは、
たとえビルや建物に囲まれた場所に住んでいようと、
この恵みが既に充分にもたらされていることに気づけば、いつでも受け取ることのできる「心の豊かさ」であると思います。
日々の忙しさ、心の騒音からちょっと離れて。
静かで満たされた心の情景を思い出し、安らいでいただきたい。
そんな思いから生まれた絵画です。
画材について
土絵の具・岩絵の具を膠で溶き、麻紙に描いています。
作家について
1998年生まれ、群馬県前橋市出身。
大学中退後、絵画や詩の制作を始め、前橋市での活動を広げる。ニューカレドニア、トルコ、アメリカ(アリゾナ、ホピ)等への渡航を経て自身のスタイルを確立。
世界の考古学的美術やプリミティヴ・アートの持つ精神を創作のルーツとし、日々を「生活する」ことで体験される様々な精神性を、記号やシンボルに落とし込む表現を追求する。