On a whim - 伊藤大介 /* / 伊藤大介 */ ?>
使用画材 | アクリル絵の具 木製ボード |
---|---|
サイズ | 606×455 mm |
制作年 | 2024 |
この作品について
この作品の支持体はカンバスではなく木製ボードを使用しておりP20号という初めての規格のうえに描いています。
前作からの継続的なカラーコンセプトではありますが画の構成はシンプルに展開されています。あるポイントにアクセントを置かずに全体を見つめることで更なる深さの世界に誘導されるような内容を持っています。私の作品では珍しく横長に限定された画面ですが上下はどちらでも鑑賞可能なようにそれぞれのモチーフはシンメトリーに配置しています。デザイン的なバリエーションを敢えて排除した色彩の持つシンプルな深さの世界、そこに観る人を誘い込むような作品を作りたい、それがコンセプトです。
深い色合いを出す為には重ね塗りが必要です、何度も薄く塗り重ねることで漸く獲得出来る微妙なニュアンスですが、単純な青色はそうでもありませんが中間色になるほど繊細な作業が必要で二度や三度塗っただけではなかなか内的なイメージに到達出来ません、そこがまた創作の醍醐味でもあるところでこれは支持体や下塗り剤が何なのかによってかなり違ってくると思われます、今回木製ボードを使用したのもこのような創作意図が背景となっていますが効果の程はよくわかりません(笑)、作者の意図的な思惑などはさしたる効果に結びつかないと断言されている大家もいらっしゃるようで、自身の未熟を真正面から見てそれに全責任を負うことそれが芸術であると、かの岡本太郎氏の名言を胸にあれこれと思いを馳せながら創作しています。
作家について
画面上にメッセージやモチーフとしての意図があるわけではなく、色彩の調和のみを追求した純粋な抽象作品を制作しています。
全てではありませんが作品によって上下または縦横を逆さまに飾っても鑑賞出来るようにデザインしてあり、観る方のお好みでより長い間楽しんで頂ける作品となっています。
制作する時は予め折り紙や色画用紙でコンポジションを組みそれを当倍でカンバスに描く手法を採っているのでどのようなサイズにも拡大や調整が可能です。