Urban intersection - 伊藤大介 /* / 伊藤大介 */ ?>
使用画材 | アクリル絵の具 |
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サイズ | 455×388mm |
制作年 | 2024 |
この作品について
まず初めに、タイトルにあるアーバンインターセクションとは日本語では都会の交差点とでも謂えましょうか、ただこの作品はもちろん都市を描写したものでも交差点を抽象化したものでもないことをお断りしておきたいと思います。
いつもより直線を多用していることから概念的な地図のようになってしまいましたが(笑)本質はあくまでもも色彩にあります。
この作品はコンポジションからかなり離れたタブローになったという点で珍しく、新たな展開へのきっかけになるかもしれません。
というのもこれまでは面と面との組み合わせから色の調和を図って来ましたがこれに線による分割を加えることであらたな面を発生させ、それぞれを色彩で結ぶという発想にたどり着きました。
こう書くと何でもないことのようで少し気が引けますが作品制作とは常に何らかの手段を先行させるものですからどうしても慣れた手段に固執するようなところがあります、それを打破するにはとにかく造り続けることなのですが、その根底には自由な精神の存在が不可欠となります、ほんのちょっとしたことが新たな発想を生みそれにより制作時の自由を手に入れる、自由な発想と制作時の自由とはこの場合作者には区別出来ません、発想イコール行為であるこの同一線上にある自由に心踊らされているうちに作品が仕上がっていく、これこそが創る喜びでありクリエイトという行為がいわゆるゾーンに入った瞬間ともいえるでしょう。このような状態はそのまま作品に内在され仮にどんなに隠されていても決して作品から消えて失くなることはありません、眺める人の心に新たな自由を晴れ晴れとした心理状態をもたらすのはこのような創作時の作者を捕らえた自由の精神に他ならないのです。
作家について
画面上にメッセージやモチーフとしての意図があるわけではなく、色彩の調和のみを追求した純粋な抽象作品を制作しています。
全てではありませんが作品によって上下または縦横を逆さまに飾っても鑑賞出来るようにデザインしてあり、観る方のお好みでより長い間楽しんで頂ける作品となっています。
制作する時は予め折り紙や色画用紙でコンポジションを組みそれを当倍でカンバスに描く手法を採っているのでどのようなサイズにも拡大や調整が可能です。