Anything else - 伊藤大介 /* / 伊藤大介 */ ?>
使用画材 | アクリル絵の具 |
---|---|
サイズ | 606×500mm |
制作年 | 2022 |
この作品について
通常、完全静止の絵画を制作しているわたくしですがここでは敢えて動的なモチーフが散りばめられています。
このモチーフそれぞれにはいつものように特段の意味はありませんが画面ほぼ中央にある赤○を中心に回転運動が示唆されておりそれぞれの黒い線が運動を制限するいわば外枠の役割を果たしています。
縦長横長、どのようにでも鑑賞自由なのはいつもの通りですが雑多なモチーフを寄せ集めることでイメージの混沌を作り出しており一方では画面中央の背景には敢えて強い色を置かずに白色に近いパーチメントでスペースを保っています、これにより数多くの色彩が混在しつつも息苦しさを感じさせない色面構成が可能となり混沌と調和のバランスが達成されています。
自身の傾向性としてはシンプルな画面構成に向かっていますがいわば対極に振れる表現としての混沌との調和というのも同時に重要なテーマでありその象徴としてこの作品があります。
わたくしの作品の中でも比較的大きなこの作品(いわゆるF12号)は将来的な大画面への展開をも想定して制作されたものでタピスリーもしくは壁画としての更新をイメージしています、もちろんひとつの独立した作品としても十全に鑑賞に耐え得るものと考えています。
制作には市販のカンバスを使用しており側面に鋲が打ち込んであります、そのため内容とサウンドしない不要なニュアンスが生じているので仮額で覆っていますがお好みで既成の額縁を装丁するのも宜しいかと存じます。
作家について
画面上にメッセージやモチーフとしての意図があるわけではなく、色彩の調和のみを追求した純粋な抽象作品を制作しています。
全てではありませんが作品によって上下または縦横を逆さまに飾っても鑑賞出来るようにデザインしてあり、観る方のお好みでより長い間楽しんで頂ける作品となっています。
制作する時は予め折り紙や色画用紙でコンポジションを組みそれを当倍でカンバスに描く手法を採っているのでどのようなサイズにも拡大や調整が可能です。