Meditation time in Blue - 伊藤大介 /* / 伊藤大介 */ ?>
使用画材 | カンバス アクリル絵の具 |
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サイズ | 400mm×500mm |
制作年 | 2023 |
この作品について
この作品ではわたくしには珍しく青色のバリエーションが展開されていますがこれは決して偶然ではなくかなり意図したものです。
通常はあくまでも即興的に画面を構築していきますがこの作品ではコンセプトを先行させています。
基本的に創作とは直感を先行させて概念(知性)で補足するものと考えていますがこの作品ではモチベーションとして寒色だけの画面構成にトライしたということになります。
これは技術的にも青色は色ムラが出来易く塗るのに苦労しますし、最近の折り紙は青色のバリエーションが豊富でコンポジションを組むのには重宝しますがその色感を絵の具で再現するのは容易なことではありません。しかし結果的には色面それぞれの調和も良く、最終的には展覧時天地無用(笑)の特色を持つ納得のいく仕上がりになっています。
ところで、この絵を横長と捉えた場合、クリーム色の丸がある紫が左下にあるのと右上なのとではかなり印象が異なります、これは黄色がどの位置で眼を捕らえるかが大きく影響しているものと思われます。
このようにどの色に注目するかその色が何処に在るのかで全体の印象が変化するというわたくしの作品の特徴をしっかりと備えており様々な角度から鑑賞可能なユニークな作品に仕上がっていると考えています。(縦長の画像もサンプルに添えておきます)
作家について
画面上にメッセージやモチーフとしての意図があるわけではなく、色彩の調和のみを追求した純粋な抽象作品を制作しています。
全てではありませんが作品によって上下または縦横を逆さまに飾っても鑑賞出来るようにデザインしてあり、観る方のお好みでより長い間楽しんで頂ける作品となっています。
制作する時は予め折り紙や色画用紙でコンポジションを組みそれを当倍でカンバスに描く手法を採っているのでどのようなサイズにも拡大や調整が可能です。