In a flutty mood - 伊藤大介

全体に白の絵の具を掛けることでふわふわした感じ(flutty mood)を出しています、それがファンシーな雰囲気につながっていると思います。
中央のブルーのラインに眼を留めて頂くと上下それぞれの青赤のラインが眼に入り全体をバランスしていることがお分かり頂けると思います。では、黒のニョロニョロは何か？　何でもありません(笑)　これはわたくしがよく使うモチーフでアクセントを与えることで画面を引き締める役割を果たしてくれています。
こう見えてこのニョロニョロをバランスよく描くのは結構な技術です、時にもっと細かったり長かったりして他の作品にも登場します。
ところで、色彩の調和というものを追求するのがコンセプトでありそもそもわたくしが絵を描くモチベーションになっているものです、その点技術的に最も苦心しているのがこのカラーバリエーションでつまり、ここの緑とあそこの緑に変化を与えることでなるべく同じ色にしないこと。別に同じ色でもよいのですがニュアンスの違いを表現したいのです。形とはそのニュアンスの違いを表現する範囲に過ぎないと考えます、ここはわたくしの作品を語る上での大きなポイントですのでその様な観点から色どうしを観比べて頂けるとより楽しみが膨らむのではないでしょうか。
また、サンプル画像にも写していますが植物などのプランターを横に置かれると空間そのものがサウンドし始めますので参考になさって下さい。