割れた器 - 2015年7月7日 - 江波戸 陽子 /* / 江波戸 陽子 */ ?>
使用画材 | 和紙に油性インク |
---|---|
サイズ | 152×150mm / 額サイズ:30角(300×300mm) |
制作年 | 2021 |
この作品は非売品です。
この作品について
モチーフは食器を洗っている最中に真っ二つに割れた器。
飼い猫用の飲み水を入れる器だった。断面があまりにきれいに割れてハッとした。
物が衝撃によって二つに分断され、もう元の形には戻れないということ。
一度損なわれた人間関係も二度と元の状態には戻れない。
仮に修復したとしても損なわれたことがあるという事実は何も変わらない。
物が壊れたのはそこに物があったからで、人間関係が損なわれたのは人間関係を結んだから。
物事は始まりと終わりを含んで成立しているんだと思った。
技法や画材
油性のインクを墨のように溶き、つやのある滑らかな雁皮紙に描いている。
絵の具の滲みと余白を持たせた構図が特徴。
裏打ちした台紙は温かみのあるオフホワイトで、表面に凹凸のテクスチャーがある。
裏打ちの際に銅版画用のプレス機を使用し、プレートマークを付けた。
裏面にサインあり。
額縁
木製でフレーム幅1.3cm。無塗装で木の素材を生かした色味。
マット、アクリル板、かぶせ箱、紐が付属。
SKU
15-38
作家について
東京生まれ
2011年 多摩美術大学 絵画学科油画専攻 卒業
2013年 多摩美術大学大学院 美術研究科修士課程 絵画専攻(油画) 修了
現在東京都在住
忘れてしまうと思い出す。思い出すと忘れてしまう。何を見ても何かを思い出す。