ゼノビッチ美奈子
武蔵野美術大学日本画科卒業
ニューヨーク、Pratt Institute、絵画科大学院卒業
文化庁海外芸術家派遣員
伝統的な日本画材や技法と、コンピューター回路や広告写真、シルクスクリーンといった現代的なものの融合により、北斎や若冲をはじめとする日本画大家の作品に見られるダイナミックさとユーモアを日本画に取り戻し、新境地を開くことを目指しています。
プロフィール・経歴
学歴
武蔵野美術大学日本画科卒業
ニューヨーク、Pratt Institute、絵画科大学院卒業
文化庁海外芸術家派遣員
主な活動と受賞歴
- リキテックスビエンナーレ (現リキテックスアートプライズ) 奨励賞受賞
- 武蔵野美術大学卒業制作優秀賞受賞
- リキテックスビエンナーレ (現リキテックスアートプライズ) 入選
- SOHO ビエンナーレ展 (ニューヨーク)(作品買い上げ)
- Pratt Institute 卒業制作展 (米国)
- PRINT STUDIO SOUTH、The Art of Bookmaking 展 (米国)
- LIBRARY 展 (東京)
- Projekt 30 (米国オンライン展 www.projekt30.com)
- アートエクスポマレーシア (マレーシア、クアラルンプール)
- リキテックスアートプライズ (東京)
- Art Takes Miami 展 (http://www.see.me/arttakesmiami/)(オンライン展)
- Orange County Creative ギャラリー (米国) 企画展 Tiny Bits展
- Orange County Creative ギャラリー (米国) 企画展 Blue 展
- 2015年 LIBRARY 京都展
- 2015年5月 ベルリン Krunst ギャラリーMove展(作品販売)
- 2015年8月 ニューヨーク Ouchiギャラリーグループ展
- 2015年10月 日本橋レクトバーソギャラリー企画展「Art Wave exhibition vol.36:~創造のイノベーション~」グループ展(作品販売)
- 2015年12月 「一粒の米 」展、ギャラリーメタノイア、パリ
- 2016年12月上海風月舎グループ展
- 2017年川越トリエンナーレ入選
- 2018年6月 日本橋レクトバーソギャラリー企画展「Art Wave exhibition vol.41:~創造のイノベーション~」グループ展
- 2018年12月 Spectrum III 銀座 ART POINT ギャラリー
- 2018年12月上海風月舎「現代美術品評会」上海風月舎ギャラリー
- 2018年12月 「一粒の米 」展、ギャラリーメタノイア、パリ。「Monte dei Fiori」を受賞
- 2019年8月~9月上海風月舎「日中現代芸術家交流展」
- 2021年10月 ミラノ、カナリア諸島 M.A.D.S. Art gallery マルチメディア「Adelila」展
- 2022年1月 銀座サロンデューラー ギャルリーラ―「ネオジャポネズリー」展
- 2022年1月 銀座ART POINTギャラリー企画展「花影」(KAEI)
- 2022年6月 Monaco Art Fair出品予定
ステートメント
伝統的な日本画材や技法と、コンピューター回路や広告写真、シルクスクリーンといった現代的なものの融合により、北斎や若冲をはじめとする日本画大家の作品に見られるダイナミックさとユーモアを日本画に取り戻し、新境地を開くことを目指しています。
LIFEシリーズ
LIFEシリーズは、小宇宙と大宇宙が混在する抽象シリーズで、コンピューター回路、天体写真、顕微鏡写真、爬虫類の皮膚など人工物および天然物からモチーフを取るか、まったく筆の任せるままに描いた想像画です。「LIFE」と題したシリーズ最初の作品 (武蔵野美術大学卒業作品優秀賞受賞) は、コンピューター回路を高さ1.5m、幅 2 m ほどに拡大して屏風に描いたもので、平面でありながら自立する半3Dのオブジェクトという形態をとりました。これは拡大した画像が、水中の微生物のような、それ自体が「生命体」=LIFEであるように感じたからです。また、コンピューター回路の複雑かつ機能的に必然な点と線が織りなすイメージは、空中から見た道路や建物ののようにも、私たちの複雑な関係を示す関係図のようにも見え、英語のLIFEという単語が兼ね備える、人生、生活、生命などの複雑な意味すべてに当てはまると感じ、以後、このシリーズをLIFEシリーズとしています。
私の制作のテーマは常に、苦痛と歓喜、新と旧、絶望とユーモア、小宇宙と大宇宙など、両極端に見えるものが共存する現実世界です。動きと沈着、大音響と静寂、色彩と闇を、同時に感じて頂ければ本望です。
解説
「『あなたは海の中のひとしずくではない。あなたというひとしずくは海全体なのです。』(Rumi)
M.A.D.S. Art galleryで開催中の「Aldila」展で展示されている山野美奈子の作品 “LIFE XXXIX(39)―海時計” は、この作家のLIFEシリーズの一環で、“人工物および自然界からモチーフを取った小宇宙と大宇宙が混在する抽象シリーズ” です。この作品は、テクノロジーを通して海の呼吸について知った、作者の幼少時の記憶から発想されました。この作品の中の青は、緑と白い波しぶきに出会う呼気であり、波のはざまの吐息でもあります。
暗い水の下で起こるこの営みは、深く鮮やかな青で彩られています。濁ったあとに澄んでいく水を思わせる金のディテールは、私たちの存在のバランスを示唆しているかのようです。海の時、波の時、生命の時が刻まれています。この作品は、深海のAldila (来世、現世を超えるもの)を体現しています。」― M.A.D.S Art galler キューレター、Karla Peralta Málaga (作者訳)
「この作者の自由な表現は、鑑賞者の心を豊かにしてくれます。あまり作風を変えずに、信念をもってこの作風を追求していただきたい。きっとこの作者を認める人が増えると思います。」― 江蘇師範大学、杨 友成教授