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クレマチス - 平塚加代子 /*
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その他の情報
使用画材 |
油絵 |
サイズ |
(F6) 410×318×20mm |
制作年 |
2022 |
この作品について
その広大な湿地帯は、春になると植物たちが忙しそうにいっせいに芽吹きます。そして一面絶滅危惧種だらけ。夏希の初めの頃、イノシシに会いませんようにと足早にカザグルマを探すこと数日。さすが自生の天然記念物。見つかりません。その隅の雑木林の道を蛇が落ちてきたりしないかとチラチラ上を見つつ歩いたり、藪の中を覗いたり、木に巻き付く花を探したり、日陰の小さいそれっぽいつるをじっと見てみたり。その延長で青く広い空に気を取られたり。風が首元をなでるのにふと気づき、また期待を持ちつつ場所を移動して探していました。資料によると一帯のどこかにあるとありましたが、毎年見つけられるわけではないらしい。その後、植物園のクレマチス展に行きやっと会えました。クレマチスの原種という形で展示されていたカザグルマ。思ったより華やかで、これが雑草に紛れて咲いていたらとても目立ち、人の手が伸びて摘まれて数が少なくなるのも納得です。日を浴び胸を一杯広げて咲いている姿を見せてくれました。カザグルマとクレマチスの違いを一目では簡単には区別できないそうです。今回はカザグルマではなくクレマチスを描くことにしました。白いクレマチスが、太陽を背にして淡い光で花びらの薄さとやわらかさを表現しているのを見て足が止まりました。その花の前に立った時、美しさと繊細さを感じとってしまったからかもしれません。こんなこともあります。また時期が来たら、自生のカザグルマを探してその美しさと現存している奇跡ともに写真に収めてみたいと思っています。
花の美しさをもっと強調するために銀の飾りがついたオフホワイトの額にしました。 額のサイズ 570×480×50mm。
作家について
平塚 加代子
私の絵に共感し癒しを感じてくださる方が、きっといらっしゃると思っています。
世界の人々の心に何か届けられたら、それはとても素晴らしく素敵なことだと考えています。
こうして私の絵を見てくださることに感謝します。
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