ナイル

砂漠です。今は、そうなのですが・・・
古い時代には、大きな川が氾濫して豊かな緑があったというお話を聞きます。

写実では、写真の精密さとスピードにはなかなか追いつけないのが私の実際です。
音楽でも、オーケストラによる壮大な世界観に追いつけないのが私の実際です。
しかし、私だけではなく、多くの方々が、
写真では表せない世界や聴いたこともない壮大な音楽を創造しておられることを
様々な場面でご拝察する次第です。
一人一人の中にある壮大なる世界観を描き出し、
誰もが、その生きざまを確かに感じていけたら尊いことではないだろうか。
と思いつつ、日々制作活動を進めています。

この作品もそのような流れで制作しました。

ピラミッドを映しだす大河の上に浮かぶ満月、
是非にも観てみたい！という願望から描きました。

作品は、岩絵の具の群青と銀箔で仕上げています。

マットな地色と光の反射の強い金属箔の組み合わせですので
ろうそくの灯程度の明かりの中でもしっかりと存在感を表せる作品になっています。

ゆったりと瞑想していただく際の心のきっかけになる作品であれば
大変に喜びます。