ブルテリア - 江波戸 陽子

しっかりしたコシのある手漉き和紙に油彩とカーボン紙で描いています。和紙は作家が珈琲で染め、風合いを出しました。表面にサインあり。
額装は和紙の耳の部分まで楽しめるよう、２枚のアクリル板に挟み込んでいます。アクリル板を額縁にスライドさせ収めます。プッシュピンや画鋲で壁に設置可能な、透明で浮いているような額装です。

モチーフは陶器の小さな置き物です。学生時代にもらったオランダ土産で、その頃は特に気に入っていなかったけど、10年以上持ち続けることで愛着が湧いてきたもの。一緒に人生歩いてるんだなと。物の価値とは対象物そのものにあるのではなく、対象物と自分との関係性によるのでしょう。